過剰な高ぶりを抑える代表的漢方薬
みぞおちのつかえを解消するとされる
「瀉心湯類」のひとつで、
「黄」の字がつく3つの生薬で構成されています。
キンポウゲ科のセリバオウレン
シナオウレンや峨眉野連(ガビヤレン)
三角葉野連(サンカクバヤレン)
雲南黄連(ウンナンオウレン)の
根茎を乾燥したものがオウレンと呼ばれています。
黄連(オウレン)は炎症を防いだり、
止血さらには精神の安定などに
効果があります。
黄連の主な成分はベルベリンという
下痢どめに使われたり
目薬などにも含まれる成分が
含まれています。
その他の成分に
炎症に効くとされる
パルマチン、コプチシン、
オーレニンなどの
微量なアルカロイドが含まれています。
アルカロイドは口にすると
苦味を感じます、
漢方などが苦く感じるのは
このアルカロイドが原因かもしれません。
黄芩 オウゴンとはシソ科コガネバナの
根の皮を除き、乾燥したもののことを言います。
主な成分にはバイカリンというものが
10%含まれています。
他にもオウゴニン、
フラバノンのカルタミジン、
ステロイドのカンペステロールなど
多数の類力物質が含まれています。
大黄(ダイオウ)は肝機能を高める
効果や免疫力改善効果があります。
主な成分はセンノサイド、エモジン、
レイン、ラタンニン、
アントラキノン、タンニンなどです。
飲み過ぎなどからくる高血圧、肩こり、
便秘などにはぜひ
三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)
をどうぞ
他にも体の熱や炎症を取り、
病的に亢進した「心」のエネルギーを
取り去ってイライラを鎮めるなどの
効果があります。
お酒を飲んだ翌日の体調を整えたいときなどにおすすめです。